体のニオイの悩みに応える体臭ブログ

わきが多汗症治療に長年携わってきた五味クリニック院長五味常明が、体臭対策、体臭予防をご紹介します。

こうして治せ!! オヤジの クサ〜い口

口臭は自分では気付かないことがある。防ぐには唾液が出るかどうかが重要だ

ガムや歯磨きでは完封できない
"ぱぴぷぺぽ体操"で唾液を増やせ

 口臭というと、ついガムなどをかんでごまかしたくなる。ところがある専門家はこう言う。
「口臭の原因は普段の生活習慣によるものが多いのです。時には病気が原因のこともあります。ガムの効果がないわけではありませんが、原因から改善しないとシャットアウトするのはムリな種類の口臭もあります」と指摘するのは、医学博士の五味常明・五味クリニック院長だ。
「病気が原因の口臭以外で多いのは生理的口臭のケースです。たとえば寝起きは誰でも多少は口臭がします。寝ている間は唾液の分泌量が少なく、食べかすなどが分解・発酵して口臭が発生するのです。その原因を取り除く必要があります」
 効果を発揮するのが唾液を増やすことだという。
「口臭予防には歯磨きやうがいは有効とか、たばこはダメとか一般に言われていますが、特に唾液を出せることが大切なのは、唾液に含まれるリゾチームという酵素に雑菌繁殖抑制力があるからです。それに加えて、唾液が出ることで雑菌も食べ物の残滓(ざんし)も飲み込んでしまえるからです。口臭の原因から除去できます」
 そして唾液が腸に行くと、今度は腸が唾液をリサイクルしてくれる。腸は1日1g近くも唾液を再生するという。
「最近、唾液が出にくい人も多いのは問題なのです。たとえば口腔内脱水が原因の口臭が、高齢者で水をあまり飲まない人に多くなっています」
 特に暑い時期は、水分を補給して脱水を予防することで口臭を防げる。その後でお茶を飲めばさらによいようだ
「唾液を出すトレーニングもできます。口の中が乾燥している時期などは、口と舌を動かす運動で唾液を増やせるのです」
 そこで有効なのが"ぱぴぷぺぽ体操"だ。これは、口や舌に刺激を与える「ぱぴぷぺぽ」を繰り返して発声するもので、唾液分泌が促進される。食前、食後に行うと、特に効果があるそうだ。
「中には、歯を磨いても消えない口臭もあります。疲労臭といい、アンモニアの臭いがします」
 疲れている人が多いのか、そういう口臭も、いまは多いという。
「人間の体内のアミノ酸が分解されるとアンモニアが出ます。本来なら肝臓でアンモニアは無臭化されるのですが、疲れていると無臭化されず呼吸に出てしまうのです」
 こうした疲労臭ともなると、ガムや歯磨きではダメで、生活習慣を改善して体調を整えなければ口臭は消えない。
「特に食生活です。食事を見直しましょう。塩分・糖分を控え、良質の植物油を使うなど胃腸に負担をかけないことです。腹八分目を心がけ、寝る2時間以上前に食事を終えるようにして胃腸を休ませるようにします」
 気になる口臭を防ぐには、生活習慣を見直してみてはどうだろうか。

甘酸っぱい息は糖尿病の可能性
 前出・五味院長は「病気が引き起こしている口臭もある」とアドバイスしてくれた。
「虫歯、歯周病など口の中の病気以外に、胃腸など内臓疾患による口臭も多いのです。卵の腐ったような臭いは胃炎や胃潰瘍、甘酸っぱい臭いは糖尿病かも知れません。口臭は健康のバロメーターなのです」
 口臭というと歯科に行く人が多いが、当然、口の中以外の病気は歯科では治らない。おかしいなと感じたら、病気を疑ってみる必要もある。


東京スポーツ 2013年11月12日 より


体臭についての相談(回答内容別)
体臭についての相談(質問内容別)

| 口臭

体臭・口臭・加齢臭・更年期の多汗…気になるニオイ対策

ドラッグストアなどにはお口のケアやデオドラント商品が数多く並んでいます。それだけニオイを気にする人が多いということ。人間の体は頭のてっぺんからつま先まで、あらゆる部位からニオイを発していますが、そのニオイが体調の変化や病気のサインになることも。ニオイと上手に付き合っていきましょう。


体臭
 本来、汗はサラサラしていてすぐ乾き臭いません。ですが、現代人がかく汗は、ほとんどベタベタして乾きにくく臭います。肉中心の食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなどに加え、汗をかく習慣がないことが大きな原因です。本来の働きを忘れた汗腺に老廃物がたまり、汗をかいたときに不純物も一緒に排出するため臭うのです。

体臭・口臭の有無や強弱は健康のバロメーター
 ニオイは体内の代謝の最終産物のため、体内環境を知る手がかりになります。ニオイをいつもより強く感じたら、健康が損なわれているサイン! ニオイをむやみに消すのではなく、上手に付き合うことが大切です。

体臭を強くする生活習慣チェック
□肉や脂分の多い料理が好き
□便秘がち
□タバコをよく吸う
□めったに汗をかかない
□運動不足
□かいた汗の処理をしない
□衣服を素肌に直接着ている
□毎日同じ靴をはく
□足の爪が伸びている
□ストレスを感じている
※ワキガ以外の体臭は、ほとんどが生活習慣の乱れが原因です。一つでも該当したら体臭発生の可能性大!

体臭対策
最も有効なニオイ対策は、ストレスをためない健康的な生活です。充分な睡眠、栄養バランスのとれた食事など基本的な生活習慣・環境を整えましょう。

制汗剤の選び方
わきの汗や汗臭さのニオイ防止:スプレータイプ、パウダータイプ、ふきとりシート ※制汗作用が高く、サラサラ感のあるものを。
ワキガによるニオイ防止:スティックタイプ、クリームタイプ、わきパット ※抗菌殺菌作用が高く、皮膚に直接塗るタイプを。

汗ふきには、ぬれたタオルを
乾いたハンカチやタオルは、汗の水分以外は皮膚に残り、雑菌などが繁殖してニオイの原因に。汗のニオイ防止には、ぬれたタオルやふきとりシートを。


わきのニオイ
 体のニオイの中でも特に強く感じられるワキガ臭。チェック表の6つ全てがあてはまる人は、ワキガ体質の可能性が濃厚。日本人の10〜15%です。

ワキガ体質チェック
□耳アカが湿っている
□わき毛の量が多い、女性の場合はわき毛が太い
□衣服や下着のわき部分が黄ばむ
□肉親にワキガ体質の人がいる、または両親のいずれかの耳アカが湿っている
□わきの汗が多い
□肉食中心の食生活
※制汗剤の使用や脱毛、手術などの治療法があります。

わきのニオイ対策
外出前に制汗剤を使い、汗をかいたら、その都度こまめにふき取るのが一番のニオイ対策。かいたばかりの汗は無臭ですが、服や下着に汗がしみ込むとニオイが発生しやすくなるので、わきパットを活用しましょう。


頭のニオイ
 頭の皮脂に細菌が繁殖して臭う場合と、髪の毛がタバコや排気ガスなど周りのニオイを吸収・濃縮して臭う場合があります。頭皮に詰まった汚れは適切なヘアケアで取り除き、髪は生乾きにせずしっかり乾かしましょう。

フケは細菌の栄養分になるため、フケが多くなったらニオイに注意!


耳のニオイ
 中耳炎などで中耳腔に膿が溜まっていると独特のニオイを伴います。耳からイヤなニオイがする場合は耳鼻科の受診を。




パンプキンクラブ 2013年7月号 ココロとカラダの相談室 より


体臭についての相談(回答内容別)
体臭についての相談(質問内容別)

気になる!体のにおい対策

清潔志向の現代人は、においにも敏感で、自分の体臭や口臭などが気になるという人が少なくない。そこで今回は、体臭、口臭、加齢臭などのにおいの原因を探り、日常生活でできる適切なケア法を紹介しよう。


汗をかく夏はとくに気になる 体臭

汗は2種類ありにおいも質も異なる
 体臭は誰もがもっているものだが、その主な原因は汗だ。そのため、夏は体臭が気になるという人は多い。汗は皮膚にある汗腺から分泌されているが、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、汗の質やにおいも異なる(表1参照)。
 暑いときや運動したときなど、体温上昇を抑えて、体温を一定に保つために体全体から出る汗は、エクリン腺からのもの。緊張や不安で手や腋の下にかく汗、辛いものを食べたときに出る汗も、エクリン腺からだ。この汗腺からの汗は本来無臭だが、時間がたつと皮膚の雑菌や垢が反応して"汗くさく"なる。
 一方、アポクリン腺からの汗は、体温調節ではなく、動物のフェロモンのように仲間や異性を惹きつける役割があるため、においがある。このにおい自体は決して悪いものではないが、皮膚の雑菌の栄養となるたんぱく質や脂質、糖質などの成分が含まれているため雑菌が繁殖しやすく、独特なにおいを発する。これが通称、腋臭のにおいだ。アポクリン腺からのにおい物質は、分泌物が汗として排出されるため、汗を多くかくほど腋臭のにおいも強くなる。
「体臭はその人の個性だと思いますが、清潔志向の現代人にとって、くさい=汚いイメージにつながるのでしょう。最近は、単なる多汗による汗くささを腋臭と思い込んで悩む人も増えています。私は"腋臭とは、腋の下にあるアポクリン腺という汗腺から分泌される汗が発するにおいを本人が自覚し、悩んでいる状態"と定義づけていますが、悩んでいる人はまず皮膚科を受診してください。腋臭でないとわかれば悩みは解消しますし、腋臭なら治療をすれば気になるにおいを抑えることが可能です」と、体臭のカウンセリングと治療を行っている五味クリニック院長の五味常明さんは語る。 
 腋臭かどうか気になっている人は、あくまでも目安だが、下の「ワキガ体質セルフチェック」で確かめてみよう。

☆皮脂腺から分泌物の油脂成分が出ると、エクリン腺、アポクリン腺からの汗のにおいも強くなる。肉など動物性脂肪を多くとると皮脂腺からの分泌量が増える。



<表1>汗は2種類の汗腺から分泌される

エクリン腺
分布部位 体全体にある汗腺から出る
 成分  99%以上が水分で、残りは塩分や塩素、アンモニアなど
 特徴  サラッとした汗で、ほとんどにおわない

アポクリン腺
分布部位 腋の下、おへそのまわり、耳の外耳道、乳輪や性器、肛門のまわりなど、体の一部分にだけある
 成分  たんぱく質、脂質、糖質、アンモニア、ピルピン酸、鉄分などを含む
 特徴  ベタッとした粘り気のある汗で、独特のにおいがする(腋臭)。アポクリン腺の数が少なければ、においも弱い。



腋臭体質セルフチェック 下記の項目で、当てはまるものが多いほど、腋臭体質である可能性が高い。
□耳あかが湿っている。
□脇毛の量が多い。女性の場合は脇毛が太い。
□腋汗が多い。
□両親のどちらか、または家族に腋臭の人がいる。
□衣類の腋の下部分が黄ばむ。
□肉ばかり食べる食生活だ。



腋臭の治療法は薬物療法と手術療法
 腋臭の元であるアポクリン腺がどれだけあるかは、医療機関で腋の下を試験切開すればわかる。
「アポクリン腺は、誰もがもっているものです。しかし、数が多くて一つひとつの粒が大きいと、分泌される汗の量が多くなるため、においが強くなります。ただし、粒が小さくてもにおいが強い場合もあります。また、通常アポクリン腺は横一列に並んでいて、脂肪層と分かれていますが、アポクリン腺と脂肪層が混在しているタイプでは、においが強い傾向があるようです」(五味さん)
 腋臭と診断された場合の治療法は、大きく分けると薬物療法と手術療法の2つがある。
 薬物療法もいくつかあるが、そのひとつが、腋の下の皮膚を収縮させて発汗を抑える制汗剤や、雑菌の繁殖を抑える殺菌剤。これで腋の下のにおいを抑える。腋臭のにおいが強くない人には、いちばん簡単な治療法といえる。なお、市販のデオドラント剤は、においが混ざってより不快にならないように、自分の肌やにおいの強さに合ったものを選んで使うようにしたい。
 また、一時的な効果しかないが、腋の下の汗とにおいを抑えたい人には、ボトックス療法が効果的だろう。これは、しわ取りにも応用されているボツリヌス菌の毒素を無毒化したものを腋の下に注射する薬物療法だ。持続期間は半年ほどだが、痛みもほとんどなく、跡も残らないので、腋臭の治療に広く用いられている。
 腋臭を根治する手術療法は、腋の下のアポクリン腺を摘出するものだが、その方法はいくつかある。皮膚組織すべてを取り除く手術をした場合、汗もかかなくなる。ただし、手術法によっては全部取りきれないこともあるし、熟練の医師でないと難しい手術もある。
 いずれにしても、皮膚科の専門医のもとで治療を受けよう。


ストレスや食習慣の影響で悪い汗が出ることも
 エクリン腺から出る汗そのものは無臭だが、時間がたつとくさくなる。汗のにおい対策は、時間をおかずに汗を拭き取ることがポイントだ。具体的な汗対策としては、下表のものがあげられる。 
 なと、エクリン腺から出る汗にも、よい汗と悪い汗があり、現代人のかく汗のほとんどは悪い汗だと五味さんは指摘する。
 体温が上がると、血液からミネラル分と水分がエクリン腺に取り込まれるが、このとき体に必要なミネラル分は血液に再吸収され、水分と微量の塩分などが汗として出る。よい汗とは、このようなシステムによって出た汗で、水分が多く蒸発しやすい。また、少量の塩分を含んでいるため雑菌の繁殖を抑えてくれ、それほどくさくならない。
 では、悪い汗とはどんなものか。ミネラル分が再吸収されず水分と一緒に体外に出る汗で、ベタベタして蒸発しにくいのが特徴。ミネラル分を含んでいるため、雑菌が繁殖しやすく、においも強くなる。
「汗腺機能が低下すると悪い汗をかきますが、その原因は、@ストレス、A運動不足により汗をかく習慣がない、B肉中心の食生活などがあげられます。また、長時間エアコンのきいた環境にいると、汗をかかないので老廃物などがたまり、汗をかいたときに一緒に排出されるため、くさい汗になりやすいのです。不安や緊張によって汗をかく精神性発汗も、突発的にたくさんの汗をかくためミネラル吸収が追いつかず、悪い汗になります」(五味さん)
 よい汗をかくには、悪い汗の原因となっている生活習慣を改善することだ。さらに、よい汗をかくには汗腺機能を鍛える「汗腺トレーニング」(下記参照)が効果的だと五味さんは言う。最低でも1週間続けると、汗腺機能が高まるほか、自律神経の働きもよくなるので、免疫力がアップして夏バテの予防にもつながるという。



夏の汗対策 制汗剤などで汗を抑える

 気になる腋の下に、制汗剤を塗る。多汗の場合は、スプレーやパウダーのサラサラ感があるものがおすすめ。腋臭のにおい防止には、抗菌殺菌作用が強く、皮膚に直接塗るロールオンタイプやクリームタイプのほうが効果的。

濡れタオルで汗を拭く
 乾いたタオルやハンカチは水分だけ吸収して他の成分を残してしまうため、雑菌の繁殖を招きやすい。硬く絞った濡れタオルでしっかり汗を拭き取ろう。ウェットタイプの汗取りシートでもOK。

腋汗パットを利用
 汗が衣類に染み込むとにおいが発生するので、腋汗パットで衣類に汗を染み込ませないようにする。多汗はもちろん、腋臭のにおい防止にもなる。

くさくないのに気にする「自己臭恐怖症」
 体臭が気になる人のなかには、自己臭恐怖症の人もいる。これは、実際にはにおいが発生していないのに、「自分は体臭が強く、周りに不快な思いをさせている」と思い込んでいるもの。これは心の病なので、精神療法による心のケアが必要となる。皮膚科で体臭が強くないと診断されても、自分のにおいが気になる人は、心療内科を受診し、カウンセリング治療を受けることをおすすめする。

汗腺トレーニング
1 浴槽に3分の1くらいの熱め(43〜44℃)の湯を入れ、手足浴を15分ほどする。
2 浴槽に水またはぬるま湯を足して36℃くらいにし、10〜15分ほどつかる。
3 お風呂上がりは、体をタオルでよく拭き、エアコンや扇風機で強制的に体を冷やさず、自然に汗を蒸発させるようにする。おろししょうが、ハチミツをお湯で溶いたしょうがドリンク(冷やしても)で水分補給をしよう  。
※寝る直前に入浴をすると寝汗をかきやすいので、寝る1時間以上前に入るのがおすすめ。



中高年特有のにおい 加齢臭

においの元はノネナールという物質
 皮膚には、潤いを保つ皮脂を分泌する皮脂腺があるが、年を重ねるとともに、皮脂腺の中のパルミトオレイン酸という脂肪酸が増加する。同時に、過酸化脂質という物質も増える。この2つが結びついて分解・酸化されるのがノネナールという物質で、これが加齢臭の元だ。
 <???>もあるが、そのにおいはロウソクや青くさいチーズのにおいといわれる。
 男女ともに、年をとれば誰でも加齢臭は発生するものなので、神経質になる必要はないと五味さんは言う。しかし、加齢臭も強くなれば気になるものだ。
「加齢臭の強さは、ストレスと深く関係しています。ストレスがあると体内の活性酸素が増え、ノネナールを作る物質のひとつである過酸化脂質も増加します。また、喫煙や多量飲酒は体臭や口臭にも影響しますが、加齢臭を増加させる要因にもなります」(五味さん)
 加齢臭をできるだけ防ぐには、上手にストレスを解消し、禁煙、節酒を心がけることが大切だ。 
「このほか、ノネナール対策として、毎日の食事も重要です。まず、ノネナールをつくるパルミトオレイン酸の原料となる肉類、バターなどの脂質をとりすぎないこと。そして、活性酸素を減らすビタミンCやビタミンEが多く含まれる野菜や果物を積極的にとるようにしましょう」(五味さん)


加齢臭を防ぐ食生活の工夫
・抗酸化物質であるビタミンA・C・Eが多く含まれた野菜や果物などの食品を積極的にとる。
・活性酸素の害を防ぐイソフラボン(大豆・大豆製品)、カテキン(緑茶)などを上手にとる。


こんな方法もおすすめ
・殺菌作用のあるレモン汁を含ませた濡れタオルで首まわりや腋の下などを拭くと、さっぱりする。


ヘルスアップ 21 2003年7月号 より


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