体のニオイの悩みに応える体臭ブログ

わきが多汗症治療に長年携わってきた五味クリニック院長五味常明が、体臭対策、体臭予防をご紹介します。

汗がおしっこと同じ臭い? 疲労でクサくなる悪習慣の要因

週プレニュース
https://news.nifty.com/article/item/neta/12176-72252/


最近、仕事が忙しくて疲れ気味…。そんな場合に危ないのが、加齢臭と違って年齢にかかわらず、汗がおしっこのような悪臭を放つという恐怖の「疲労臭」。その発生メカニズムと予防法とは!?

■おしっこクサい汗の原因はアンモニア!

8月某日深夜。ようやく仕事を終え、終電を逃すまいとダッシュで到着した駅のホームでふと気がついた。

「あれっ、ひょっとして俺の汗、クサくねえ!? ていうか、超クセェんだけど……(自分にドン引き)」

確かに見た目はフケているが、筆者は30代前半。加齢臭にはまだ早い。ワキガでもない。シャワーも毎日浴びている。服もちゃんと洗濯している。なのに、何が起きた!?

そこでワキガ、体臭、多汗などの治療を行なっている五味(ごみ)クリニック(東京都新宿区)を訪問。カラダのニオイのスペシャリストである五味常明院長、このニオイがなんなのか教えてください!

「ちょっと服のニオイをかがせてください。うん、これは間違いなく『疲労臭』ですね」

ひ、疲労臭〜! なんですか、それは!?

「疲労臭は、汗にアンモニアが含まれることで発生するニオイのことです」

アンモニアっておしっこで有名なアレですよね! つまり、俺の汗はおしっこクサいってことか(泣)。

では、なぜアンモニアなんて恐ろしいブツが汗に!?

「体内のたんぱく質が分解されて発生するアンモニアは、肝臓のオルニチン回路を経て尿素になります。この尿素は通常、尿や便として排泄(はいせつ)されることが大半ですが、オルニチン回路がうまく働いていないと、アンモニアは尿素にならない。そして、その尿素にならなかったアンモニアが血液中に含まれるようになり、汗と一緒に体外に出てくるわけです。

肝臓のオルニチン回路は、疲労が蓄積すると働きが弱くなるため、疲労臭と呼ばれるようになりました」

えーと、要するに、疲れすぎると肝臓がヤバくなって、アンモニアがダダ漏れするってことですね。でも、確かに仕事でヘロヘロに疲れることは多いけど、毎日、大好きな肉をガッツリ食べてスタミナ回復に努めてますよ!

「あー、最悪です。アンモニアが体内で発生するのはたんぱく質、つまり、摂取した肉や体内の筋肉などが分解されたときですから、肉ばかり食べていると当然、疲労臭は発生しやすくなります」

確かに、健康な人でも肉ばかり食べていると体臭がキツくなるという話は聞いたことがある。

「その体臭は、カラダの表面にいる細菌が、汗に含まれるミネラルなどを分解したときに発生するニオイを指すもの。ニオイも、ニオイが発生するメカニズムも、疲労臭とは別物です」

なるほど〜。では、ほかにも疲労臭の原因になるものはありますか?

「まず、運動不足が挙げられます。汗をあまりかかないことで、汗を分泌する汗腺の働きが弱くなるからです。

そもそも汗とは、汗腺が血液中に含まれる水分、ミネラルなどを吸い上げて体外に放出したもの。でも、汗腺は吸い上げたすべての成分を汗として放出しているわけではなく、同時にミネラル、さらには疲労臭の原因となるアンモニアなどの一部を再び血液中に戻す作業もしている。

これを『汗の再吸収』と言いますが、このサイクルが崩れると、アンモニアなどを含んだ粘り気のある濃度が高い汗をかき、肌がベトベトします。一方、ウオーキングやランニングなどの有酸素運動を続けている人は、汗腺がきちんと働いていて汗もサラサラ。ニオイもきつくありません」

有酸素運動なんてここ数年やった記憶がないし、エアコン大好きだから、そもそも汗をあまりかいてません!

「それから、メタボ体形ですね。カラダへの負担が増えて疲れやすくなるのはもちろんのこと、脂肪は一種の断熱材にもなるので、カラダの内側で発生した熱がこもりやすくなります。その熱を冷ますためには急激に汗をかかなければいけません。そうなると、やはり汗の再吸収が難しくなります」

デブでごめんなさい!

「お酒好きの人も注意が必要です。お酒は肝臓に負担をかけますよね。もしも、飲みすぎで脂肪肝にでもなってしまったら、オルニチン回路も働きにくくなります。

また、ストレスも大敵です。人間は過度のストレスを感じたときに、いわゆる冷や汗や脂汗をかきます。これも急激な発汗なので、汗の再吸収がしにくい」

五味院長、疲労臭の原因って、働き盛りのサラリーマンなら誰でも身に覚えのあるものばかりな気がします。

「おそらく、今は大丈夫だとしても、大半の方が予備軍といっていいでしょう」

やっぱり!

「ちなみに疲労臭は、加齢臭などほかの体臭と組み合わさることで、よりきついニオイになります」

さらに凶暴になるのか!

●疲労臭予防にはこれが効く!

もはや絶望的な気分になってきましたけど、何か有効な対策はないんですか!?

「基本はやはり健康的な生活を送ること。定期的な有酸素運動でしっかり汗をかき、暴飲暴食などしないようにして肝臓をいたわる。これだけでかなり違うと思います。

そして、アンモニアを尿素に変えるオルニチン回路で使われるオルニチンは、シジミに大量に含まれているので、シジミの味噌汁やサプリなども効果的でしょう。また、疲労臭と複合してクサくなりがちな『ミドル脂臭』の主成分には、レモンや梅干しなどに含まれるクエン酸が効果的と言われています。

また、疲労回復にも、汗腺をきちんと働かせるためにも、毎日シャワーで済ませるのではなく、たまにはお風呂に入って血行を促進することをオススメします」

どうやら、乱れた生活を根本から見直さないとダメそうですね……。

「疲労臭の根源的な理由は、疲労と脂肪が蓄積した肝臓のオルニチン回路がうまく働かなくなることですからね。とにかく疲れないようにすることが一番です」

それでも、筆者みたいに疲労臭が発生してしまった場合は、どうすれば?

「汗拭きシートでぬぐっても、結局、汗をかいてしまってはどうしようもありません。同様に制汗スプレーも高い効果は望めません。ただ、アンモニアはアルカリ性なので、酸性の消臭剤ならば非常に効果的です。例えば、ドラッグストアなどでミョウバンを購入し、その溶液を服の内側にスプレーして乾かす。これでかなりニオイを抑えられるはず」



了解です! これでおしっこクサさとはオサラバだ!

体臭についての相談(回答内容別)
体臭についての相談(質問内容別)

「太っている人の汗は臭い」ってホント? そのにおいは加齢臭、疲労臭、ミドル脂臭、糖尿病臭の複合体だった

日経グッデイ おとなのカラダゼミナール より
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100018/081000040/?ST=bodycare&P=1


 太っている人は体臭がきつい…。口には出さなくても、そう感じている人は多いのではないだろうか? 太った人は暑くなると大量に汗をかく。一般に食べる量も多いし、脂っこいものが好きだ。シュッとやせた人に比べて、なんとなく体臭が強そうなイメージがある。


 それは決して気のせいでもないらしい。ワキガ(腋臭)や体臭対策に詳しい五味クリニック(東京都新宿区)院長の五味常明さんは、「太った人やメタボ(メタボリックシンドローム)の人は、確かに体臭が強くなります」と話し始めた。

メタボリックシンドロームの診断基準
1. 内臓脂肪の蓄積 ウエストサイズ 男性85cm以上 女性90cm以上
2. 脂質異常 中性脂肪値 150mg/dL以上
  HDLコレステロール値 40mg/dL未満
(いずれか、または両方)
3. 血圧 収縮期血圧(最高血圧) 130mmHg以上
  拡張期血圧(最低血圧)  85mmHg以上
(いずれか、または両方)
4. 血糖値 空腹時血糖値 110mg/dL以上

1. 内臓脂肪の蓄積に加えて、2〜4の2項目以上が当てはまるとメタボリックシンドロームと診断する。


 汗の原料は血液。汗腺は血液をろ過し、薄めた血漿(けっしょう)を汗として出しているという。「放置しておくと雑菌が繁殖して“汗臭さ”が出てきますが、かいた直後の汗自体は無臭なんです。ところが、中には最初から臭い汗を出す人もいます」と五味さん。実は太った人の体臭は、いくつかのにおい成分が混ざったものという。まずは、それぞれの発生原因を説明しよう。


若くても太っていると“加齢臭”がにおう

 1つ目は“加齢臭”と呼ばれるにおいだ。一般に年を取るほど発生量が多くなるが、若くても出る人もいる。原因は皮脂腺の中の「9-ヘキサデセン酸」という脂肪酸が酸化されてできる「ノネナール」という成分だ。が、五味さんによると、「太った人やメタボの人は若くても加齢臭が強い」という。ノネナールは脂肪酸が酸化されてできるので、メタボになって体内の脂肪や活性酸素が多くなれば、それだけできやすくなるわけだ。

 2つ目は、疲れていると出やすくなる“疲労臭”で、アンモニアのにおいがする。このアンモニアは腸内や筋肉でたんぱく質が分解されるときに発生するが、通常は血液に入って肝臓に運ばれ、無臭の尿素に変えられる。ところが疲労がたまっていたり、肝臓が弱っていたりすると、処理しきれなかったアンモニアが汗に混じって出てくることになる。肥満の人は運動不足の傾向があり、少しの運動でも疲労がたまりやすいので、疲労臭が強まってしまう。

 「疲労臭が出るのは肝臓が弱っているサイン。お酒を飲む機会が多くて疲労臭が出る人は、肝機能検査の数値が悪くないからといって油断してはいけません」と五味さんはアドバイスする。

いくつかのにおいが混ざると不快なものになる

 3つ目は、30〜40代の男性に多い“ミドル脂臭”だ。

 通常、筋肉は酸素を使ってエネルギーを作るが、全力疾走など激しい運動をしているときや、疲れがたまっているとき、血行が悪いときは、酸素を使わずにエネルギーを作り、その副産物として乳酸ができる。血液中に乳酸が多くなると、汗に混じって出てくるようになる。この乳酸を皮膚の上にいる細菌が分解してできるのが「ジアセチル」。これがミドル脂臭の原因物質で、「古くなった油のにおい」などと形容される。

 このにおいも肥満で疲れやすい体質だと強くなりやすい。「太った人は最大酸素摂取量(1分間の運動で取り入れられる酸素の量。持久力の指標となる)が低いので、少し動いただけでも無酸素運動になってしまう。このために乳酸ができやすく、乳酸が分解されてできるジアセチルの発生量が多いんです」(五味さん)。

 4つ目は、糖尿病の人に独特の甘酸っぱい体臭で、これはケトン体のにおい。「インスリンの働きが悪くなることで血液中に遊離脂肪酸が増え、これがケトン体になる。腐ったバナナのようなにおいです」と五味さん。

 最初に説明した加齢臭の原因となるノネナールは、実は単独ではそれほど臭くない。「アンモニア、ジアセチル、ケトン体など、他のにおいと混じることで不快なにおいになるんです」と五味さんは説明する。こうして“太った人の体臭”が生まれるわけだ。

濃度が高いのが“悪い汗”

 太ると体臭が強くなる理由はまだある。それは汗の量の違いだ。皮下脂肪は断熱材の働きをするため、太った人が暑い場所に出たり、ちょっとした運動をしたりするだけでも体温が上がって、汗が一気にドッと出る。「しかし、運動不足によって汗腺の機能が衰えているため、汗を汗腺で血液として再吸収する働きが間に合わず、血液成分の濃度が高い汗になるわけです」と五味さんは説明する。つまり、アンモニアや乳酸、細菌のエサになる脂肪酸などが多い、ネバネバした汗をかくわけだ。

 「最後にもうひとつ、“イメージ臭”というのもあります」と五味さん。若いイケメンの靴下とパッとしない中高年男性の靴下があったとき、実際は若者の方がにおいが強くても、中高年の方を臭いと感じる人が多いという。不条理だが、それが世の中の現実。太った人はもともと加齢臭やミドル脂臭が強い上、このイメージ臭まで加わるわけだ。

太った人からただよう、主な体臭と原因物質
・加齢臭 ← ノネナール
・疲労臭 ← アンモニア
・ミドル脂臭 ← ジアセチル
・糖尿病臭 ← ケトン体
・イメージ臭 ← 見た目の印象
におい対策はメタボ対策

 臭い汗を出さないためには、まず疲れやストレスをためないことだろう。「ノネナールは体内の活性酸素が多い人ほどできやすい」(五味さん)ので、暴飲暴食を控え、ビタミンC、E、カテキン、イソフラボンなどの抗酸化成分を積極的にとることを心がけてほしい。

 汗腺機能を高めてサラサラした清潔な汗をかくためには、日頃から運動で積極的に“いい汗”をかくことが大切になる。

 結局のところ、体臭対策は食事、運動、睡眠だ。

 「におい対策はメタボ対策。健康であれば、そうそう不快なにおいなど出さないはずなんですよ」と五味さんは話す。

 体臭が気になるこの季節、家族や同僚から後ろ指をさされないためにも、本気でメタボ対策に取り組んでみてはいかがだろう?

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