体のニオイの悩みに応える体臭ブログ

わきが多汗症治療に長年携わってきた五味クリニック院長五味常明が、体臭対策、体臭予防をご紹介します。
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皮脂と常在菌を奪いすぎない塩洗髪で抜け毛、白髪、フケ、においの悩み一掃!

地肌が見えた薄毛が太く濃くなった!

 私が「塩洗髪」を紹介したのは、昨年の6月号です。塩洗髪とは、塩をお湯に溶かし、髪にかけてすすぐだけの簡単な洗髪方法です。
 手間も時間もかからず、安価なうえ、美髪効果も抜群。「おかげさまで、豊かな髪が戻りました」という喜びの報告が、編集部に相次いで届いたそうで、私もうれしく思います。

「塩洗髪で頭皮のにおいも吹き出物もかゆみも解消しました。地肌が見えるほど毛がまばらだったのに、毛の1本1本が太く濃くなって、こしが出て、髪に厚みが出ました。抜け毛や白髪も減ったんです!」(北海道・33歳女性)

「毎日、塩で髪を洗っています。髪にこしと張りが戻り、頭皮のかゆみやべたつきもありません。とてもいいです」(千葉県・70歳女性)
「毛穴がすっきりとして、すごく気持ちがいい。自然のものだし、安心して使える」(神奈川県・23歳女性)

「髪が落ち着き、頭皮のにおいがありません。節約にもなり、助かります」(高知県・42歳女性)

 塩で洗うだけで、どうしてこれだけの効果が得られるのでしょうか。実は、髪のトラブルのほとんどが、洗いすぎが原因だといっても過言ではないのです。

 多くの人は、「清潔にする=汚れや皮脂、バイ菌を徹底して取り除く」ことだと思い込んで、シャンプーをしています。しかし、ほとんどの汚れや汗、皮脂などは、シャンプーなしでもじゅうぶん落とすことが可能です。

 健康な髪の表面は、キューティクルに保護されてガラスのようにつるつるしており、もともと汚れにくいもの。ブラッシングだけでたいていのホコリは落ちてしまいます。

 また、汗や皮脂は、お湯に溶解する性質を持っており、熱めの温水シャワーで洗い流すだけできれいになります。

 にもかかわらず、毎日洗浄力の強いシャンプーで髪を洗っているわけです。シャンプーが落とすのは、汚れや皮脂だけではありません。たいせつな頭皮の常在菌まで根こそぎ洗い流してしまうのです。

 人間の体は、細菌と共存して生きています。皮膚には表皮ブドウ球菌などのよい働きをする常在菌が存在し、体に害を与える悪い菌が繁殖するのを防いでいます。免疫のバリアを作り、アレルギー物質の侵入を防いでいるのも常在菌です。

 この常在菌を、アルカリ性の洗剤、つまりシャンプーで毎日洗い流すと、どうなるでしょうか。免疫のバリアは崩壊し、代わりに毒性の強い黄色ブドウ球菌や水虫などの真菌(カビ)などがはびこる菌交代現象が起こります。

 体臭治療を得意とする私のクリニックには、「洗っても洗っても頭が臭いんです」と受診する人が後を絶ちませんが、話を聞くと、においを気にするあまり、毎日朝晩2回もシャンプーをしていることも。当然、頭皮の常在菌は壊滅状態で、悪臭やフケの原因となる雑菌やカビがはびこっていることも少なくありません。 

皮脂を取りすぎるから分泌が促される悪循環

 また、「皮脂が毛根に詰まるから、しっかり洗わなければならない」と思い込んでいる人もいますが、これも間違いです。新陳代謝でいつでも新鮮な皮脂が出ている限り、べたついたり、におったりすることはありえません。抜け毛の原因になることもありません。

 そもそも、皮脂は必要不可欠なもの。皮脂と汗が混ざり合って皮脂膜をつくり、そこに常在菌が棲む。これが健康な頭皮、つまり美髪の条件です。ところが、現代人の多くは、脱脂力の強いシャンプーで皮脂を取りすぎています。そのため、不足分を補おうとして、逆に皮脂分泌が促進されてしまうのです。

 過剰に分泌された皮脂は、毛穴に詰まって吹き出物の原因になったり、酸化した皮脂が悪臭を放ったりします。その皮脂を取り除こうと強力に洗浄すると、さらに皮脂が異常分泌されます。つまり「洗うほどに皮脂が出てくる」という悪循環に陥るのです。

 そこで、お勧めしているのが、塩洗髪。前述したように、たいていの汚れ、汗、皮脂はブラッシングと熱めのシャワーで落とせますが、唯一、垢などのたんぱく質汚れは熱で凝固してしまいます。このたんぱく質を落とすのが、塩。塩のナトリウムイオンには、たんぱく質を溶かす「塩溶効果」があるからです。

 塩洗髪の、基本的なやり方は次のとおりです。

 粗塩小さじ1〜2杯(多めでもかまいません)を洗面器1杯のお湯に入れ、よくかき混ぜて溶かし、「塩入り洗髪水」を作ります。

 最初に髪と頭皮をよくブラッシングし、頭皮をマッサージしながら熱めの温水のシャワーを勢いよくかけ、ホコリ、皮脂をしっかり洗い流しましょう。ただし、頭皮に爪を立てたり、強くこすりすぎたりするのは、逆効果です。ゆったりと優しくもみほぐすように指の腹でマッサージしてください。

 その後で「塩入り洗髪水」を頭皮にまんべんなくかけます。頭皮によく浸透するように軽くマッサージするとよいでしょう。最後に温水シャワーで、頭皮や髪に塩分が残らないよう、しっかりとすすいでください。

 これだけで、じゅうぶん清潔を保てます。ただし、過剰促進状態ににある皮脂成分は、急には止まりません。そのため、いきなりシャンプーをやめると、最初はべたつきを感じる人もいると思います。また、常在菌が増え、バランスが正常化するまでは少し時間がかかるでしょう。しかし、塩洗髪を続けていれば、必ず皮脂の過剰分泌は止まり、常在菌も徐々に増え、頭皮は健康を取り戻します。

 髪のケアに、人気のシャンプーも、高価なトリートメントも、ヘアエステも不要です。頭皮の自浄作用が正常に働けば、髪は必ず美しく輝きます。フケ、におい、抜け毛、パサつきに悩んでいるかたは、ぜひ塩洗髪を試してみてください。

輝くつや髪に一変!
塩洗髪のやり方


1 洗面器1杯のお湯に、小さじ1〜2杯の粗塩を加え、よく溶かす
2 髪と頭皮をよくブラッシングする
3 頭皮をマッサージしながら、熱めの温水シャワーを勢いよくかけ、洗い流す
4 塩入り洗髪水をかけ、頭皮を軽くマッサージする
5 塩分が残らないよう、温水シャワーでしっかりとすすぐ


ゆほびか 2011年4月号 より


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